同じ高校に通った友達が日本から遊びに来てくれました。年賀状で私がフランスにいることを知った彼は私に会うためと称して迷わず結婚休暇(ちょうど昨年結婚したばかり)を取ったそうです。なかなか職場は休むことができない雰囲気のようですが、理由が重なると休みやすかったようです。彼のパートナーと一緒に南仏の田舎町モンペリエまで遊びに来てくれました。「帰りたくなくなるね」というのがお二人の感想でした。
彼のパートナーのことはよく知らなかったので何を案内していいのかわからず、いくつかオプションを考えておいて、お二人の反応を見て決めました。昨日は珍しく雨模様だったのと絵を見るのは結構お好きなようだったのでファーブル美術館へ行きました。ファーブル美術館は自分は2回目ですが何度見ても新しい発見はあるものです。ちょうどエミール・ノルデの特別展が開催中でした。今日は晴れていたのでPalavasの海岸をのんびり散歩することにしました。ファーブルも描いたPalavasの海岸です。夏場と違って人が少ない(ほとんどいない)のと、日差しが強くないので散歩するにはいい季節でした。海辺に座って一人のんびり昼食を食べてる女性の姿を見ると、少しうらやましくなってしまいました。
ワイン好きの奥さんのために途中ドメーヌに立ち寄りましたが、次のバスの時刻を確認するたびに彼の奥さんに時間を聞く羽目になりました。私の時計はここ一月ほど電池切れで機能せず、私の友達はそもそも時計を持たない生活をしているらしく、二人の友は時計がなくても生きていける人間ということがわかり、あらためて笑ってしまいました。
ちょうど××年前の3月1日、高校の卒業式でした。卒業式と言えば「仰げば尊し」を思い出します。YouTubeで聞いてみましたが、いい歌ですね。思えば遠くまで来たものです。またの再会を誓ってお別れしました。
最後に二人が教えてくれた名言です。「なんでいい年した男の人がカフェでお茶してるの?」(う~ん、なんででしょうねぇ?) 「日曜と平日が逆転している」(町なかの混み具合は確かにそうですよね)