日曜日, 9月 14, 2008

地酒ワイン(Vin de pays)を求めて

以前より気になっていた酒蔵を訪ねてみた。職場の近くの酒蔵である。ワイン販売の看板。土曜日の8:30から12:30とある。











酒蔵の入り口












なんと、灯油を買う調子でフランスではワインを買うのかというのがまず驚きでした。














トラックに載せられてブドウが酒蔵にやってくる。ブドウの香り(少し発酵した香り)が漂っている。

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金曜日, 9月 12, 2008

フランス流マネジメント

 フランスではトップマネージャーが強い権限を持っているようだ。トップが代わると組織の改変がおこなわれるらしい。もちろん労働組合に説明もあり、話し合いも持たれるらしいのだが、結局はトップが意志を通してしまうこともよくあるとの事。そうなれば話し合いも時間の無駄だったということになる。トップが暴走すると労働者はストライキで対抗するという構図になるらしい。CIRAD(職員数は約2000人らしい)でも組織改変の可能性が浮上しているらしく、部屋の職員の人はかなり不満げに話していた。その話のついでに最近あったストの写真を見せてくれた。モンペリエの中心部に信じられないほどの人があふれていた。ほとんどお祭り騒ぎに見えてしまうのだが・・。院生までも「俺も行った」とのこと。
 フランスでは基本的に労働者は信用されていないらしく、マネージャーは労働者を管理したがるらしい。組織の効率化というのは基本的にマネージャーの立場の話で研究室レベルでは結局、雑用が増えるだけらしいのだ。この辺は日本の研究所でも似た雰囲気ではある。

木曜日, 9月 11, 2008

ミーティング

 9月に入って先週はミーティングが多かった。基本的にフランス語なのであるが、私の関係するときだけ英語に切り替わる。フランス語のディスカッションはさっぱりわからないがプレゼン資料が用意されているとなんとなく何を話しているかは想像がつく。言語が違うだけで内容が日本と同じということが、なんだか不思議ではある。
 フランス人はとても議論好き。ミーティングで活発に意見が交換されているのはうらやましく感じる。でも私の所属している部署はこれで静かな方らしい。フランスではミーティングは口論しているかの様相を呈することが普通だとか。フランス人は言いたいことがあると我慢できないらしい。言いたい事があったら「机に飛び乗れ」とのこと。しかしフランス語の議論にどこで切り込むのか、間を見計らって自分の質問をするタイミングを計るのが難しい。こういう気を使うのが日本人的なのかもしれないが・・・。

月曜日, 9月 08, 2008

地中海

 地中海を見に行ってきました。一面の砂浜に人が横たわっていて日光浴をしていました。泳ぐ人より日光浴をする人が多い感じです。海は穏やかで静かです。上半身裸になって日光浴をしている女性の方もいたので、思わずここは女性専用の浜かと思い周りをあらためて見渡してしまいました。男性もいたので少し安心しました。
 職場の人も言っていたのですが、それほど素敵な場所というわけではありません。住宅街(別荘?)が砂浜のすぐ側まで迫っていて、そこを抜けると砂浜が広がっている感じです。夜になると浜沿いに広がる町の夜景がきれいらしいのですが・・・。マルセイユ方面の砂浜の方が、崖の合間に点在していて素敵だそうです。でもこの海の向こうにはアフリカが広がっているのかと思うと、多少ロマンは感じます。
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水曜日, 9月 03, 2008

新学期

 フランスでは今日から学校の新学期が始まった。今日は通学用のバスも見かけた。帰りのトラムでは講義日程を見ている大学生が隣の席に座っていた。今日は職場でもミーティング。博士課程の学生や秘書さんも出席していた。すべてフランス語なのでまったく理解できず、単語の断片から内容は推測するしかありません。日本だとこういうミーティングは儀式のようなところがあるのですが、フランス人はなにやらディスカッションをしていました。どういうことを話し合っていたのか内容が気になるところです。大ボスはPerformanceとしてグループの研究員一人当たりの年間発表論文数などのグラフを見せながらメンバーを鼓舞しているような感じでした。でも9月は日本人的にはやはり防災訓練がないとなんかしっくりこないものです。9月1日のまだまだ暑い昼下がりにグラウンドに非難するという、これまたやる気の起こらない訓練でしたが少し懐かしかったりします。

フランス語の演算

 フランス語における数え方についてメモしておこうと思う。フランス語を習った方ならおなじみの、あの数え方である。60までは普通に10進であるが、なぜか70は60+10、71は60+11・・・となり、80になると4X20である。そして90は4X20+10と言う。数えるだけなら覚えればそれで済むのではあるが、フランス人は掛け算や割り算を行うときにどういう思考をしているか知りたいところである。職場でちょっとした計算ミスを見つけたので指摘したとき、職員の方が私の前で英語をつぶやきながら計算をしようとするのだが、結局「英語では計算できない」と叫んでフランス語で計算される姿を見るにつけ、ひょっとしてフランス式のほうが簡単なのかと思ってしまう。確かに歴史に名を残す有名な数学者にフランス人の名前を良く見るというのも偶然ではないかもしれない。
 話は変わるがエクセルの関数名までフランス語にされると、意思疎通がまったくできない。あの関数を使えば簡単なのにと思ってもフランスversionのエクセルはフランス語ができないと受け入れてくれない。あくまでもフランス語を使うという強烈な意思を感じる。さすが憲法で言語を定めているだけはある。

火曜日, 9月 02, 2008

逆ヒッチハイク

 モンペリエで車のドライバーから声をかけられることがある。今日で2回目。「通りまで行くから、乗せて行こうか」という申し出。はじめは職場周辺を歩いて探索していたとき。これは、普通歩いている人はいない道だから(といって別に交通量が多いわけではないのだが)、かなり珍しい人に映ったのかもしれない。このときは歩くのが目的だったので、丁寧にお断りしました。今日は、終バスに乗り遅れたかと一瞬ヒヤッとしたときでした。「トラムの駅まで乗せていこうか」と、職場から出てきた車から話しかけられました。バス停に一人立っていたので、乗り遅れたとその人は思ったのかもしれません。単に9月から時刻表が変わり、今までより10分ほど終バスの出発時刻が遅くなっていたことに私が気づかず、今まで通りの時間に出てきただけなのですが。せっかく声をかけてくださったのでご好意に甘えて家の近くまで送ってもらいました。車の中で、いろいろ話しながらわかったのですが、その方は以前は私のボスと同じ組織にいたらいいのです。今は改組されて別々になったようですが。やっぱり世間は狭いなぁと思いました。
 ところで日本だったら見知らぬ外人を逆ヒッチハイクする人なんているだろうかと考えてしまいました。モンペリエの人は都市的で(外部からやってきた人が多く)、あまり優しくないと職場の人からは聞かされていますが、日本より優しい人が多いような感じがしています。日本に帰ったらフランス人の良い点を見習いたいと思いますが、日本にいたときは自分のことで精一杯なことが多く、周りに対してあまり関心を向けてなかったかなと思います。帰国したら、ゆとりのある生活を組み立てたいところですが自信がありません。今となってはフランスののんびりした空気にどっぷり浸ってしまっているので、日本への帰国は気が重いところです。