木曜日, 4月 29, 2010

初夏

とにかく夕方(午後4時すぎ)が暑いです。こちらのサイトによると、やはり今日の最高気温(29度)は16時にでています。ちなみに最低気温は7時30分に9度のようです。これだけ暑いので緑も日に日に濃くなるようです。

これは4月17日の雑木林の様子。職場の中にある雑木林です。



これは27日です。場所はだいたい同じ場所です。この時期の10日は変化が大きいです。
夜明けは7時くらいなのですが、日が沈むのが21時過ぎくらいになってきました。日本の感覚からすると不思議なのですが家に帰ってもまだ明るいというのはやはり良いところです。
Posted by Picasa

花粉の季節

 ここ一~二週間くらい前からですが花粉の季節になったようです。花粉には敏感なので恐れていたのですが、ボルドー地方の花粉にはあまり反応しない体質みたいなのでほっとしています。何度も書いていますが昨年暮らしていたモンペリエでは2月下旬くらいから花粉症に悩まされていたことを思うと、すがすがしい春を謳歌することができるのはうれしいものです。こちらの花粉は粒子が大きいようで、とにかく積もります。

これは車のフロントガラスなのですが一面に何かが付いています。黄色の粒子です。


車の屋根はもっと多く積もっています。


花粉を飛ばしているのがこちら。マツの一種でPinus pinasterといいます。職場はほとんどこの木の造林地で囲まれています。


手の届くところにもあります。雄花です。さわると黄色い花粉が飛んでいくのが見えます。
Posted by Picasa

木曜日, 4月 15, 2010

太陽と共に

 近頃は夜9時を過ぎてもまだ何となく明るい。これが日常になりつつある。一時期は日に日に昼が長くなっていくのを感じたけれど最近は少し落ち着いたようだ。同室の同僚も夕方5時頃には帰って行く。冬場は6時半くらいに帰宅されることが多かったのだけれど最近は少し早い感じだ。私もボスの要求が少し少なくなったので早く帰ってまだ明るい空を見ながらこうしてつれづれなるままに書いていたりします。といっても明日はボスとのディスカッションが予定されているのでどう言う指令が下るか、今週の後半の予定はそれ次第なのだけれど。
 昨年、住んでいたモンペリエと比べるとまだまだ風が冷たい。しかし太陽は強くて日なたにいたら焦げてしまいそうなくらい(風がなければ)。風は強くはないけれど冷たいのです。朝はだいたい7時くらいに日の出です。およそ日の出の少し前に起きて日の入りの少し後(といっても2ー3時間後)に寝る感じになります。個人的には結構気に入っています。日本のタイムゾーンはGMT+9(ロンドンより9時間進んでいる時間帯)なのですが、GMT+10くらいにした方がいいのかなぁと思ったりもします。だたし冬場はまだ外が暗いうちに出勤しなくてはならないかもしれませんが、春になって出勤時間(と帰宅時間)が明るいと言うことに春の到来をしみじみ感じることでしょう。

日曜日, 4月 11, 2010

新緑

写真はドングリの芽吹きとその花の蕾です。風はまだ肌寒いですが日光に当たると暑くてたまらなくなりました。そろそろ新緑の季節に入るようです。ところで、いつ芽吹くかは植物にとってとても大切な問題です。うっかり早く芽吹いてしまうと遅霜の被害を受けたりしますし、遅くまで芽吹かないと光合成ができない分その年の稼ぎが減ってしまいます。日本と比べると今は寒さと暑さが同居しているような季節に感じます。植物にとっては少し不安な季節なのかもしれません。
Posted by Picasa

月曜日, 4月 05, 2010

天空の城ラピュタ/Le château dans le ciel/Castle in the skyから

 ボルドー地方は最近また雨が多くなってきました。今日は晴れたり雨が降ったり雹が降ったり、晴れてても風が冷たかったりしてまだまだ外へ出かけたい気分にはならない天気に逆戻りです。日曜日と祝日に研究室へ入るにはアラームを解除しないといけなく、やっかいなので基本的に家でのんびり過ごします(知らずに入ると警報が鳴って大変なことになります)。家ではテレビがないので日本のアニメのDVDを見ることが多いです。フランスでは日本のアニメが席巻していてます。本屋さんでは一角を占めていてなかなか誇らしいところです。そのなかでも特に多いのがMIYAZAKIアニメなのです。フランス語のタイトルは日本語のタイトルと変わっていたりするのでフランス人と話していて何のことか一瞬わからず戸惑うこともあります。

 今日は「天空の城ラピュタ」から少し気に入っている場面を日本語と共にフランス語バージョンと英語バージョンでメモってみました。宮崎アニメに関してですがラピュタに限らず概して言うとフランス語はかなり日本語に忠実な感じですが英語バージョンは翻訳だけでなく音楽・効果音も含めてかなり違った作品に仕上がっている気がします(この点に関してはいろいろ書きたくなる場面がたくさんあります)。ただ英語版は字幕と実際に聞こえてくる台詞がかなり一致しているところが良いところで、一方のフランス語版は字幕と声はだいぶ異なります。いずれにしてもきちんと聞き取っているか不安なところもあります・・。フランス語は語彙力の不足から理解できないことが多いのですが、音を聞こえたまま、辞書で調べると近い単語に行き着けたりします。その反面、英語はどうしても聞き取れないものがあります。

 前置きが長くなってしまいましたが、最後の場面でのシータ(Shita/Sheeta)の台詞です。


日本語版シータの台詞
今、ラピュタがなぜ滅びたのか、私よくわかる。
ゴンドアの谷の詩(うた)にあるもの
「土に根を下ろし 風と共に生きよう
種と共に冬を越え 鳥と共に春を謳おう」
どんなに恐ろしい武器を持っても、
たくさんのかわいそうなロボットを操っても、
土から離れては生きられないのよ。


フランス語版シータの台詞
À présent je sais pourquoi Laputa a été détruite
Comme le dit une chanson à Gondoa
«Plonge tes racines dans la terre,
Laisse nous vivre avec le vent,
Passe l'hiver comme les graines
Et chante au printemps comme les oiseaux»
Pour vivre on a pas besoin de semer la mort,
et on a pas besoin d'un millier de misérables robots
mais personne ne peut vivre loin de la terre

フランス語からの直訳
今私はなぜラピュタが破滅したのかわかる。
ゴンドアの歌がそう言っているように。
「大地に根を突き刺して、風とともに生きよう
種のように冬を過ごして 鳥のように春を謳おう」
生きるために 死をまき散らす必要はなく
たくさんのかわいそうなロボットの必要はない
しかし人は大地から遠く離れて生きることはできない。


英語版シータの台詞
Now I understand why the people of Laputa vanished.
There is a song from my home in the valley of Gondoa that explains everything.
It says:
"Take root in the ground, live in harmony with the wind, plant your seeds in the Winter, and rejoice with the birds in the coming of Spring."
No matter how may weapons you have, no matter how great your technology might be, the world cannot live without love.

英語からの直訳
今私はなぜラピュタの人々が消えたのかわかる。
全てを説明するゴンドアの谷の私の家に由来する歌がある。
それは言う:
「根を大地の中に持って行き、風と調和の中に生きよう
冬に種を植えて 春の訪れに鳥と喜ぼう」
どれほど多くの武器を持っても、どれほど偉大な技術があっても
世界は愛なしで生きることはできない。

 この部分だけでも英語版がかなり異なっているのがわかると思います。特に最後の部分は圧巻です。私には「愛なしで生きることはできない」としか訳せません。初めて聞いたときは耳を疑いました。原文の「土から離れては生きられないのよ」にはかなり遠いです。逆に言うとここまで変えないと英米人は理解できないのかもと思ってしまいます。