月曜日, 2月 22, 2010

Le recensement de la population

 国勢調査のようです。5年に一度、住んでいる街が人口一万人以上かどうかで全数調査か標本調査かになるようです。私も調査対象になったらしく大家さんが調査票をもってきました。日本でも調査票を書いた記憶がありますがフランスならではと思われる項目もある感じです。ざっと項目を書き出すと、世帯全員の氏名、住宅タイプ(一軒家、アパート、寮、ホテル、独立した部屋)、築年数、エレベータの有無、部屋数(キッチンは○m2以上は一部屋に)、広さは?、持ち屋か借家か家具付きかタダ借りか、HLM(Habitations à Loyer Modéré:低家賃集合住宅)か、いつ引っ越しましたか、シャワーや風呂はありますか、暖房の方法は(共同、ボイラー、個別電気、ストーブ)?、燃料は(都市ガス、ボンベ、電気か重油か)?、車は何台所有していますか、駐車場に止めてますか。
 以上は世帯共通で以後は個々人が記入することになるのですが、まず氏名、現住所、性別、生年月日、生誕場所、渡仏年、国籍を記す場所があり、さらに質問は続きます。在学中ですか?2005年1月1日はどこに住んでいましたか?カップルで暮らしていますか?法律上の結婚ですか?どんな学位/免許(Diplôme)をもってますか?経済状況について(サラリーマンか、見習いか、学生か、無職か、主婦もしくは主夫か、その他)、勤務先、職務内容、勤務先住所、通勤手段、勤務先は同じ街にありますか?常勤ですか非常勤ですか? サラリーマンですか、重役ですか、フリーランスですか、ボランティアですか? 雇用契約のタイプは終身ですか、期間契約ですか、公務員タイプは(ABCのどれか)?、テクニシャンかエンジニアか熟練工か、職業は何ですか(公務員の場合はグレードを書く)、そして最後にサインをしておしまいでした。結構たくさんかもしれません。

金曜日, 2月 05, 2010

Festival International de la Bande Dessinée d'Angoulême

1月31日の日曜日にAngoulême(アングレーム)という街に行ってきました。ボルドーからは車で2時間弱です。漫画によく似たBande Dessinée(バンデシネ)の祭典でした。28日から31日まで4日続きのお祭りです。

お祭りのマスコットの猫です。横の白い建物は展覧会、即売会、サイン会を兼ねた即席の建物です。


街全体がテーマパークのようになっていて会場から会場へ移動します。会場は役場、公民館、博物館のようなところから即席の建物まで街全体に分散していました。町なかを漫画のキャラクターの着ぐるみが歩いていたりもしました。専用のバスも運行されていました。テーマパークの中を走るバスらしくおしゃれです。日曜日にもかかわらず結構な人混みでした。



友達のフランス人の車に乗せてもらってきたのですが人混みを避けるために彼らは日曜日を選んだとのことです。日曜日はプログラムも少ないようですがどのみち全て見ることはできないので、人混みが少ない方が有り難いわけです。日曜日はたまたま文化大臣のフレデリック・ミッテランが視察に来ていて報道陣が取り囲んでいました。


アングレームの街の様子です。旧市街は丘の上にある感じで天気も良く見晴らしがよいです。ただとても寒い日でアングレームに来る途中、車の温度計はマイナス7度を示していました。木の枝についた氷がきれいでした。


le musée de la bande dessinéeです。漫画博物館といったところです。ボンデシネだけでなく日本の漫画も紹介されていました。日本の漫画の歴史は絵巻物に遡るというところから紹介されていて北斎には画狂(le fou de dessine)という異名があって漫画という用語が彼に由来すること。そしてMangaの意味するところがdessin au trait libreとかesquisse au gré de la fantaisieであることが説明されていました。北斎といえば誰でも想像するのが富士の絵だとおもいますがフランス語にはGrande Vague de Kanagawaと訳されているようです。日本語では神奈川沖浪裏という作品ですがネットで調べていたら「浪裏」を単に「大波」と訳するのはまち がっているという指摘を見つけました。隠れた富士があるとは結構奥が深いものです。ここでは北斎は日本のバンデシネの先駆者という位置づけになっていました。あと手塚治虫は漫画の神として紹介されていました。
 博物館の中には椅子もあり座ってのんびり漫画を読むこともできます。フランス人の友達からしばしば「○○を知っているか」と聞かれるのですが、フランス人以下の知識しかなくまともに答えられないのが情けないところでした。日本の漫画フェスティバルにも足を運んでみようかとふと思いました。
 アングレームにはバンデシネの学校(École européenne supérieure de l'image)があり、大学院もあるようで博士の学位も取得できるようです。このまちは全国から漫画家を目指す人が集まる、そんな雰囲気を感じました。

関連リンク
Festival International de la Bande Dessinée d'Angoulême
バンデシネ(Wikipedia)
アングレーム国際漫画祭(Wikipedia)
École européenne supérieure de l'image(Wikipédia)
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