木曜日, 12月 23, 2010

初冬の日差し


逆光なのですがこれが一番美しく見えます。
15:30くらいの日差しに照らされています。




種子についた羽が日差しをうけてきらめきます。
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日曜日, 12月 19, 2010

冬はつとめて

 

 先日、連れ合いが京都に行ったときに買ってきてくれた八つ橋の箱です。扉になっている箱なのですが、一つづつ開けていくと枕草子の一節に、それぞれの四季をイメージした柄が描かれています。ただ単に八つ橋を包んでいる箱なのですが、なかなかよいデザインだと思います。

 

 天気がよい朝は寒いですが気持ちがよいものです。「冬はつとめて」と言うのもわかります。道ばたの草は寒そうですが。

 


 



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水曜日, 11月 24, 2010

秋のカラマツ林


カラマツは落葉するので今の季節は太陽の光が林床まで差し込みます。散歩するには気持ちよくていいです。




ムラサキシキブの実が美しいです。




浅間山です。




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日曜日, 11月 14, 2010

紅葉

 先日樹木の写真を送ってほしいと頼まれたので休みの日に時間をとって歩き回ってみた。残念ながらイメージにかなう姿はなかなか見つからないものだ。突然、写真といわれても日頃からこういうときのために写真を撮りためているわけでもないのが悔やまれる。ついつい関係ない写真を撮ってしまう。この季節はやはり紅葉が美しい。しかし本来私が撮影しなくてはならないのは紅葉ではないのだが・・・。





日曜日, 10月 17, 2010

散策風景

 秋らしくさわやかな日になると外に出歩いてみたくなるものです。先週は雨が多かったのが原因なのかキノコがいろいろ生えていました。絵になりそうなキノコがあったので写真を撮ってみました。



離れたところから見るととてもキノコだとは思えません。


赤とんぼです。カメラをずっと見つめていてくれました。
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土曜日, 8月 14, 2010

Visby

 最近はめっきり涼しくなってきて家で落ち着いて過ごすことも出来るようになりました。家も少しずつかたづけてだんだん快適になりつつあります。今日は6月 下旬に休みをもらってスウェーデンのゴットランドという島に行ってきたのでその街のことを思い出しながら書きたいと思います。帰国直前の忙しい時ではあっ たのですが日本に帰ったらヨーロッパを訪れるのは大変だと思うので思い切っていきました。どうしてゴットランドに行ってみたかったのかと言う話は機会があれば別の日に書こうと思います。
 ゴットランドにはスウェーデン本土から飛行機の路線がいくつかありますが、今回は初めてBromma空港を利用してみました。ストックホルム中央駅から近くて便利でした。Visbyに滞在したのは2泊3日でしたが街の雰囲気を知るには十分でした。この街の魅力はいつ歩いても飽きないところです。朝、昼、夕方と同じ場所でも違った雰囲気を出してくれます。旧市街にある家々の窓はしばしば展示スペースとなっていてまるで美術館のようでした。昼に日が出ると日焼けするほど暑いのですが、夜になると冬用の上着が必要でした。


 上の2枚の写真はだいたい同じ場所から午前と午後に撮った写真です。街の高台からは海が見えて太陽は海に沈みます。
 

旧市街の家の出窓は見ていて飽きない。


家の塀はピンクやクリーム色でおとぎの世界のように美しい。青い空が背景にあると特にきれいなのだが、メンテナンスするクレーン車にも色が塗られているのに感心した。

月曜日, 8月 02, 2010

裏磐梯

海の日は山に行きました。時差ぼけ解消にと思い裏磐梯に登ってきました。

ホテルを早朝抜け出して朝4時に登り始め、9時前にホテルに戻り朝食をいただきました。早かったので頂上では人影もなく快適でした。

雲がきれい。手でつかめるのではないかと錯覚するくらい。すごい速さで形を変えながら流れていました。

1000円という料金設定のおかげだと思いますが、お出かけする車の量が増えて途中渋滞する場面もありました。二酸化炭素の放出量を減らさなくてはならないはずなのですが・・。アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような政策はこれからどうなっていくのでしょうか。
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引越

 フランスより引っ越してはやひと月。ようやくネットに接続できる環境も整った。帰国してはじめの二週間くらいは時差ぼけの症状で気分がすぐれず、頭はぼんやりしていたし、呼吸をすると胸も痛かった。仕事もはかどらずいまひとつでした。引越で疲れていたせいかかなり時差ぼけの症状が重かったみたいです。引越は本当に大変でした。とにかく全てを引き払らって「撤収」せねばならず、思い出すのもおぞましいところです。パリのCDG空港でTOKYO-NARITAの文字を見たときはこれで帰れるという安堵感に浸っていたのを思い出します。

 実際に帰国したのは6月30日なのですが、成田についてまず感じたことはとにかく蒸し暑いということでした。田んぼの緑が新鮮でした。時差ぼけの頭で買い物をしつつ日本のサービスはすばらしいとつくづく思いました。特にスーパーとかでレジで仕事をしている人の手捌きの早いことと言ったら神業ではないかと思うくらいです(フランスと比べるとですが)。

 はじめのうち、日本語が聞き取れずしょっちゅう聞き返していたのですが、最近聞き返すことはあまりなくなりました。日本語を少し忘れたようで語彙が減ってしまったのではないかと心配です。

 2年前の職場に戻り郵便物の山を片付けパソコンを立ち上げると二年前のままでした(当然なのですが)。ただ自分のなかに出来てしまった不連続性に不思議な気持ちになるのでした。

火曜日, 5月 18, 2010

5月

 まだまだ寒く感じることが多い日々です。特にここ2週間ほど寒い日が多くて初夏のように暑かった日はたまたまだったのではないかと思ってしまいます。冬の間の寒さ、雨、日照時間の短さから部屋にこもる生活を余儀なくしていたのですが、外が明るいと部屋にいるのが馬鹿らしくなって外に出かける気にもなります。日差しは強いのですがまだ風が肌寒いです。

林の中はほとんど葉が展開してあまり日差しが差し込まなくなっています。



林床に地味な花を見つけました。


ハリエンジュの花です。近づくと良い香りを感じます。



少し離れて眺めると、きれいに見えたりもします。ちょうど青空が見えたところです。



こちらも地味な花です。
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木曜日, 4月 29, 2010

初夏

とにかく夕方(午後4時すぎ)が暑いです。こちらのサイトによると、やはり今日の最高気温(29度)は16時にでています。ちなみに最低気温は7時30分に9度のようです。これだけ暑いので緑も日に日に濃くなるようです。

これは4月17日の雑木林の様子。職場の中にある雑木林です。



これは27日です。場所はだいたい同じ場所です。この時期の10日は変化が大きいです。
夜明けは7時くらいなのですが、日が沈むのが21時過ぎくらいになってきました。日本の感覚からすると不思議なのですが家に帰ってもまだ明るいというのはやはり良いところです。
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花粉の季節

 ここ一~二週間くらい前からですが花粉の季節になったようです。花粉には敏感なので恐れていたのですが、ボルドー地方の花粉にはあまり反応しない体質みたいなのでほっとしています。何度も書いていますが昨年暮らしていたモンペリエでは2月下旬くらいから花粉症に悩まされていたことを思うと、すがすがしい春を謳歌することができるのはうれしいものです。こちらの花粉は粒子が大きいようで、とにかく積もります。

これは車のフロントガラスなのですが一面に何かが付いています。黄色の粒子です。


車の屋根はもっと多く積もっています。


花粉を飛ばしているのがこちら。マツの一種でPinus pinasterといいます。職場はほとんどこの木の造林地で囲まれています。


手の届くところにもあります。雄花です。さわると黄色い花粉が飛んでいくのが見えます。
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木曜日, 4月 15, 2010

太陽と共に

 近頃は夜9時を過ぎてもまだ何となく明るい。これが日常になりつつある。一時期は日に日に昼が長くなっていくのを感じたけれど最近は少し落ち着いたようだ。同室の同僚も夕方5時頃には帰って行く。冬場は6時半くらいに帰宅されることが多かったのだけれど最近は少し早い感じだ。私もボスの要求が少し少なくなったので早く帰ってまだ明るい空を見ながらこうしてつれづれなるままに書いていたりします。といっても明日はボスとのディスカッションが予定されているのでどう言う指令が下るか、今週の後半の予定はそれ次第なのだけれど。
 昨年、住んでいたモンペリエと比べるとまだまだ風が冷たい。しかし太陽は強くて日なたにいたら焦げてしまいそうなくらい(風がなければ)。風は強くはないけれど冷たいのです。朝はだいたい7時くらいに日の出です。およそ日の出の少し前に起きて日の入りの少し後(といっても2ー3時間後)に寝る感じになります。個人的には結構気に入っています。日本のタイムゾーンはGMT+9(ロンドンより9時間進んでいる時間帯)なのですが、GMT+10くらいにした方がいいのかなぁと思ったりもします。だたし冬場はまだ外が暗いうちに出勤しなくてはならないかもしれませんが、春になって出勤時間(と帰宅時間)が明るいと言うことに春の到来をしみじみ感じることでしょう。

日曜日, 4月 11, 2010

新緑

写真はドングリの芽吹きとその花の蕾です。風はまだ肌寒いですが日光に当たると暑くてたまらなくなりました。そろそろ新緑の季節に入るようです。ところで、いつ芽吹くかは植物にとってとても大切な問題です。うっかり早く芽吹いてしまうと遅霜の被害を受けたりしますし、遅くまで芽吹かないと光合成ができない分その年の稼ぎが減ってしまいます。日本と比べると今は寒さと暑さが同居しているような季節に感じます。植物にとっては少し不安な季節なのかもしれません。
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月曜日, 4月 05, 2010

天空の城ラピュタ/Le château dans le ciel/Castle in the skyから

 ボルドー地方は最近また雨が多くなってきました。今日は晴れたり雨が降ったり雹が降ったり、晴れてても風が冷たかったりしてまだまだ外へ出かけたい気分にはならない天気に逆戻りです。日曜日と祝日に研究室へ入るにはアラームを解除しないといけなく、やっかいなので基本的に家でのんびり過ごします(知らずに入ると警報が鳴って大変なことになります)。家ではテレビがないので日本のアニメのDVDを見ることが多いです。フランスでは日本のアニメが席巻していてます。本屋さんでは一角を占めていてなかなか誇らしいところです。そのなかでも特に多いのがMIYAZAKIアニメなのです。フランス語のタイトルは日本語のタイトルと変わっていたりするのでフランス人と話していて何のことか一瞬わからず戸惑うこともあります。

 今日は「天空の城ラピュタ」から少し気に入っている場面を日本語と共にフランス語バージョンと英語バージョンでメモってみました。宮崎アニメに関してですがラピュタに限らず概して言うとフランス語はかなり日本語に忠実な感じですが英語バージョンは翻訳だけでなく音楽・効果音も含めてかなり違った作品に仕上がっている気がします(この点に関してはいろいろ書きたくなる場面がたくさんあります)。ただ英語版は字幕と実際に聞こえてくる台詞がかなり一致しているところが良いところで、一方のフランス語版は字幕と声はだいぶ異なります。いずれにしてもきちんと聞き取っているか不安なところもあります・・。フランス語は語彙力の不足から理解できないことが多いのですが、音を聞こえたまま、辞書で調べると近い単語に行き着けたりします。その反面、英語はどうしても聞き取れないものがあります。

 前置きが長くなってしまいましたが、最後の場面でのシータ(Shita/Sheeta)の台詞です。


日本語版シータの台詞
今、ラピュタがなぜ滅びたのか、私よくわかる。
ゴンドアの谷の詩(うた)にあるもの
「土に根を下ろし 風と共に生きよう
種と共に冬を越え 鳥と共に春を謳おう」
どんなに恐ろしい武器を持っても、
たくさんのかわいそうなロボットを操っても、
土から離れては生きられないのよ。


フランス語版シータの台詞
À présent je sais pourquoi Laputa a été détruite
Comme le dit une chanson à Gondoa
«Plonge tes racines dans la terre,
Laisse nous vivre avec le vent,
Passe l'hiver comme les graines
Et chante au printemps comme les oiseaux»
Pour vivre on a pas besoin de semer la mort,
et on a pas besoin d'un millier de misérables robots
mais personne ne peut vivre loin de la terre

フランス語からの直訳
今私はなぜラピュタが破滅したのかわかる。
ゴンドアの歌がそう言っているように。
「大地に根を突き刺して、風とともに生きよう
種のように冬を過ごして 鳥のように春を謳おう」
生きるために 死をまき散らす必要はなく
たくさんのかわいそうなロボットの必要はない
しかし人は大地から遠く離れて生きることはできない。


英語版シータの台詞
Now I understand why the people of Laputa vanished.
There is a song from my home in the valley of Gondoa that explains everything.
It says:
"Take root in the ground, live in harmony with the wind, plant your seeds in the Winter, and rejoice with the birds in the coming of Spring."
No matter how may weapons you have, no matter how great your technology might be, the world cannot live without love.

英語からの直訳
今私はなぜラピュタの人々が消えたのかわかる。
全てを説明するゴンドアの谷の私の家に由来する歌がある。
それは言う:
「根を大地の中に持って行き、風と調和の中に生きよう
冬に種を植えて 春の訪れに鳥と喜ぼう」
どれほど多くの武器を持っても、どれほど偉大な技術があっても
世界は愛なしで生きることはできない。

 この部分だけでも英語版がかなり異なっているのがわかると思います。特に最後の部分は圧巻です。私には「愛なしで生きることはできない」としか訳せません。初めて聞いたときは耳を疑いました。原文の「土から離れては生きられないのよ」にはかなり遠いです。逆に言うとここまで変えないと英米人は理解できないのかもと思ってしまいます。

月曜日, 3月 22, 2010

業績評価とPrime d'excellence

 日本では年度末は報告書提出の季節です。業務報告を提出してそれにもとづいて業績評価を受けることになります。この一年の論文発表、研究費の獲得、査読や技術協力などの観点で評価されます。今のところ業績評価の結果が給与に反映されてはいませんが近々反映されるようになるという話もあります。フランスでは一月ほど前になりますが優秀な研究者に賞金が授与されたものの研究者が受け取りを拒んだというニュースが職場で話題になっていました。モンペリエにあるCNRSの研究者なのですが15000ユーロの賞金の受け取りを拒否したとのことです(Midi Libre の記事)。フランス人研究員に感想を聞いてみたのですが「ブラボー」とのことでした。Midi Libreの記事サイトの書き込み欄にも前向きの感想が多い感じですが、給与を十分もらっているからだとか、共産主義なのかという意見もあるようです。でもやはり記事にもありますが、賞金のような制度で政争に巻き込まれたくないし、昇進の機会や常勤職を増やして欲しいというのが本音なんだろうと思います。それにしても1996年の仕事にたいして15000ユーロとはどういう意図なのでしょうか。

春の訪れ

 ここ一ヶ月あまり日に日に春らしくなってきました。どんより曇りで雨のぱらつく日がまだ多いのですが、今日は午後から外に出かける気になる天気でした。張り詰めていた力が抜けていく感じです。雷が鳴ったり嵐が吹いたりした日があって、最近は朝夕に小鳥のさえずりがよく聞こえます。カッコウも鳴いています。キツツキが木をたたく音も聞こえます。昨年住んでいたモンペリエの春は風が強かった記憶があるのですが、ボルドーで迎えた春は穏やかで体の力が抜けていきます。まわりに松林が多いので花粉症を心配しているのですが今のところ大丈夫そうです(モンペリエでは2月下旬くらいから花粉に悩まされていましたが)。時々鼻がむずむずすることがあるので少し警戒してはいますが、やはり外に出かけたい気持ちが上回ります。

桜ではありませんがそれらしい花を見るとうれしくなります。


林の中はまだまだ何もなくて寂しいです。


落ち葉に埋もれるようにしてスミレが咲いていました。
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月曜日, 2月 22, 2010

Le recensement de la population

 国勢調査のようです。5年に一度、住んでいる街が人口一万人以上かどうかで全数調査か標本調査かになるようです。私も調査対象になったらしく大家さんが調査票をもってきました。日本でも調査票を書いた記憶がありますがフランスならではと思われる項目もある感じです。ざっと項目を書き出すと、世帯全員の氏名、住宅タイプ(一軒家、アパート、寮、ホテル、独立した部屋)、築年数、エレベータの有無、部屋数(キッチンは○m2以上は一部屋に)、広さは?、持ち屋か借家か家具付きかタダ借りか、HLM(Habitations à Loyer Modéré:低家賃集合住宅)か、いつ引っ越しましたか、シャワーや風呂はありますか、暖房の方法は(共同、ボイラー、個別電気、ストーブ)?、燃料は(都市ガス、ボンベ、電気か重油か)?、車は何台所有していますか、駐車場に止めてますか。
 以上は世帯共通で以後は個々人が記入することになるのですが、まず氏名、現住所、性別、生年月日、生誕場所、渡仏年、国籍を記す場所があり、さらに質問は続きます。在学中ですか?2005年1月1日はどこに住んでいましたか?カップルで暮らしていますか?法律上の結婚ですか?どんな学位/免許(Diplôme)をもってますか?経済状況について(サラリーマンか、見習いか、学生か、無職か、主婦もしくは主夫か、その他)、勤務先、職務内容、勤務先住所、通勤手段、勤務先は同じ街にありますか?常勤ですか非常勤ですか? サラリーマンですか、重役ですか、フリーランスですか、ボランティアですか? 雇用契約のタイプは終身ですか、期間契約ですか、公務員タイプは(ABCのどれか)?、テクニシャンかエンジニアか熟練工か、職業は何ですか(公務員の場合はグレードを書く)、そして最後にサインをしておしまいでした。結構たくさんかもしれません。

金曜日, 2月 05, 2010

Festival International de la Bande Dessinée d'Angoulême

1月31日の日曜日にAngoulême(アングレーム)という街に行ってきました。ボルドーからは車で2時間弱です。漫画によく似たBande Dessinée(バンデシネ)の祭典でした。28日から31日まで4日続きのお祭りです。

お祭りのマスコットの猫です。横の白い建物は展覧会、即売会、サイン会を兼ねた即席の建物です。


街全体がテーマパークのようになっていて会場から会場へ移動します。会場は役場、公民館、博物館のようなところから即席の建物まで街全体に分散していました。町なかを漫画のキャラクターの着ぐるみが歩いていたりもしました。専用のバスも運行されていました。テーマパークの中を走るバスらしくおしゃれです。日曜日にもかかわらず結構な人混みでした。



友達のフランス人の車に乗せてもらってきたのですが人混みを避けるために彼らは日曜日を選んだとのことです。日曜日はプログラムも少ないようですがどのみち全て見ることはできないので、人混みが少ない方が有り難いわけです。日曜日はたまたま文化大臣のフレデリック・ミッテランが視察に来ていて報道陣が取り囲んでいました。


アングレームの街の様子です。旧市街は丘の上にある感じで天気も良く見晴らしがよいです。ただとても寒い日でアングレームに来る途中、車の温度計はマイナス7度を示していました。木の枝についた氷がきれいでした。


le musée de la bande dessinéeです。漫画博物館といったところです。ボンデシネだけでなく日本の漫画も紹介されていました。日本の漫画の歴史は絵巻物に遡るというところから紹介されていて北斎には画狂(le fou de dessine)という異名があって漫画という用語が彼に由来すること。そしてMangaの意味するところがdessin au trait libreとかesquisse au gré de la fantaisieであることが説明されていました。北斎といえば誰でも想像するのが富士の絵だとおもいますがフランス語にはGrande Vague de Kanagawaと訳されているようです。日本語では神奈川沖浪裏という作品ですがネットで調べていたら「浪裏」を単に「大波」と訳するのはまち がっているという指摘を見つけました。隠れた富士があるとは結構奥が深いものです。ここでは北斎は日本のバンデシネの先駆者という位置づけになっていました。あと手塚治虫は漫画の神として紹介されていました。
 博物館の中には椅子もあり座ってのんびり漫画を読むこともできます。フランス人の友達からしばしば「○○を知っているか」と聞かれるのですが、フランス人以下の知識しかなくまともに答えられないのが情けないところでした。日本の漫画フェスティバルにも足を運んでみようかとふと思いました。
 アングレームにはバンデシネの学校(École européenne supérieure de l'image)があり、大学院もあるようで博士の学位も取得できるようです。このまちは全国から漫画家を目指す人が集まる、そんな雰囲気を感じました。

関連リンク
Festival International de la Bande Dessinée d'Angoulême
バンデシネ(Wikipedia)
アングレーム国際漫画祭(Wikipedia)
École européenne supérieure de l'image(Wikipédia)
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