月曜日, 3月 22, 2010

業績評価とPrime d'excellence

 日本では年度末は報告書提出の季節です。業務報告を提出してそれにもとづいて業績評価を受けることになります。この一年の論文発表、研究費の獲得、査読や技術協力などの観点で評価されます。今のところ業績評価の結果が給与に反映されてはいませんが近々反映されるようになるという話もあります。フランスでは一月ほど前になりますが優秀な研究者に賞金が授与されたものの研究者が受け取りを拒んだというニュースが職場で話題になっていました。モンペリエにあるCNRSの研究者なのですが15000ユーロの賞金の受け取りを拒否したとのことです(Midi Libre の記事)。フランス人研究員に感想を聞いてみたのですが「ブラボー」とのことでした。Midi Libreの記事サイトの書き込み欄にも前向きの感想が多い感じですが、給与を十分もらっているからだとか、共産主義なのかという意見もあるようです。でもやはり記事にもありますが、賞金のような制度で政争に巻き込まれたくないし、昇進の機会や常勤職を増やして欲しいというのが本音なんだろうと思います。それにしても1996年の仕事にたいして15000ユーロとはどういう意図なのでしょうか。

春の訪れ

 ここ一ヶ月あまり日に日に春らしくなってきました。どんより曇りで雨のぱらつく日がまだ多いのですが、今日は午後から外に出かける気になる天気でした。張り詰めていた力が抜けていく感じです。雷が鳴ったり嵐が吹いたりした日があって、最近は朝夕に小鳥のさえずりがよく聞こえます。カッコウも鳴いています。キツツキが木をたたく音も聞こえます。昨年住んでいたモンペリエの春は風が強かった記憶があるのですが、ボルドーで迎えた春は穏やかで体の力が抜けていきます。まわりに松林が多いので花粉症を心配しているのですが今のところ大丈夫そうです(モンペリエでは2月下旬くらいから花粉に悩まされていましたが)。時々鼻がむずむずすることがあるので少し警戒してはいますが、やはり外に出かけたい気持ちが上回ります。

桜ではありませんがそれらしい花を見るとうれしくなります。


林の中はまだまだ何もなくて寂しいです。


落ち葉に埋もれるようにしてスミレが咲いていました。
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