先日、8日の日曜日に近くの港町セートにいったことは以前にも書いたとおりですが、朝は天気が良かったのですが昼前くらいから風が冷たくてあまり快適とは言えず、帰りたい気分になっていたのです。セートで見つけたのが桜です。後ろに見えるのが地中海。地中海を望みながら咲く桜は少し寒そうです。2月に入り雨が降る日は少なくなり日差しも強くなって晴れる日が多くなったのはうれしいのですが、風が冷たい。どうやらミストラルというこの地方特有の季節風のようです。
ミストラルはアルプスに突き当たった風がローヌ川沿いに吹き下ろす風のことですが、モンペリエにもそのお裾分けが吹いてくるようです。モンペリエはちょうど北側にmassif centralと呼ばれるフランス南部に広がる高地のおかげで直接の風の通り道からは外れているようですが、皆無というわけにはいかないようです。経験的にこの風は昼前くらいから吹く感じがします。どこかに出かけるときには午前中、しかも昼前には帰るに限ります。なんかの花粉のせいなのか目がかゆく、鼻の調子も花粉症気味です。
今年日本ではスギ花粉の飛散がすでに始まったと聞きます。春一番ももう吹いたそうです。春一番は暖かい南風。日本では春の風は暖かいはずなのですが、こちらでは春の風は冷たいみたいです。日の出もだんだん早くなり、朝トラムに乗るときには日に日に明るくなっているのはうれしいことです(ただ遅刻しているのではないかと気が焦るのです)。真っ暗の中、仕事に出かけていた日を思うと、うれしい限り。でも風は冷たい。もう少しの辛抱かな。