日曜日, 7月 20, 2008

フランスの雰囲気

 研究所からの終バスは18:14分です。土曜日は毎週ストらしく時刻表はあってもバスはないそうで、日曜日はそもそもバスの運行がないので研究所へは月から金しか行きません。18:00というとまだまだ太陽がギラギラ照り付けていて、南仏特有の青空がアフターファイブに誘ってくれます。研究所ですら20:00には全員追い出されるらしいです(セキュリティの関係らしいですが施錠されてしまうのでしょう)。お店の類も遅くても20:00には閉店です。また日曜日は観光客相手の店を除いて閉店で、近所の商店はほぼすべての店が閉店なのです。日曜日は仕事しない感じです。ただしパン屋と薬屋だけは探せばどこかがあいています。
 フランス人は人間らしい生活をしていると思います。生活や仕事に追われている感じがしません。日本のように朝早くから夜遅くまで365日仕事をしている雰囲気はありません。しかしフランス人は仕事しないわりに(失礼)、国際的にはかなり活躍している感じがします。研究業界でもそうで、アメリカとは違った意味で先進的な(すこしエスプリの効いた)研究をして業界をひっぱている感じがします。人間らしい生活を楽しみながらも国際的にも注目されるフランスのなぞについてはまだわかりません。なんとかそのなぞを解いてから(そのコツを身に着けてから)日本に帰りたいと思っています。人間らしい豊かな生活を楽しみつつ、それなりの仕事を日本で続けるためには、何かを変える必要があるのだと思いますが、これがまだまだなぞなのです。
 もっともいい面ばかりではありません。日本と比べるととにかく物事の進行は遅いです。フランス人は待つことに対してすごく忍耐強いです。買い物もレジでは長蛇の列です。レジの店員とおしゃべりを楽しんでいるような感じすらあります。品物を選ぶより並ぶ時間の方が長いことは結構あります。野菜とかは日本と比べるとかなり萎れています。スーパーマーケットはかなりひどいです。個人商店のほうがまだ新鮮、でも日本と比べると萎びてる。日本のように新鮮な産直を届けるために夜行でトラックが走ったりしないのでしょう。ある意味不便な社会ですが人間味があってなんだか落ち着くのです。

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