水曜日, 7月 16, 2008

モンペリエのトラムとバス

 職場と自宅の間をトラム(路面電車)とバスで通っているのですが、その途中で気がついたことを記そうと思います。
 路面電車はとてもゆったりしたつくりになっていて自転車をもって乗ることも可能です。実際に持ち込んでいる人をしばしば見ます。駅と列車の間にはほとんど段差や隙間がなく作られています。なので車椅子の人もベビーカーと一緒の人もごく自然に乗ることができます。切符を駅で買って(乗る区間に関係なく片道1.3ユーロで往復買うと2.4ユーロです。これでトラムとバスの両方に乗れます。)電車に乗ったら各自で精算機のようなものに切符を通します。一年定期とかの場合は精算機にタッチするだけです(一年定期は330ユーロでした)。
 バスのほうはかなり個性的で運転手は思い思いの服装です。制服というものはないみたいです。とうぜん帽子もかぶっていません。席に座っていてもちゃんとどこかにつかまっていないと危険です。急発進、急停車は当たり前です。けっこう狭い道を走ることもありますが縁石に乗り上げたりもします。自転車と一緒に乗っている人はまだ見たことがありませんがベビーカーと一緒の人や犬と一緒の人は見ました。結構なかは広いです。あるとき少年がバス停へ走っていたのですが、バス停の手前で止まって彼を乗せていたり、研究所の正面で止まって降ろしてくれたり(停留所は10mくらい離れたところにありますが)と結構いいかんじで適当です。
 バスの中でも私には新鮮ないろいろな光景が見られます。席に座りながら青りんごを丸かじりしている若い女性の方とか・・・(トラムやバスの中でものを食べている人はあまり見かけませんが)。あるときはバスに老夫妻が乗り込んできたのですが、バスの急発進急停車で席に着く前によろけて転んでしまいました。そのときは2箇所から救いの手が出て、その老婦人を抱き起こしていました。またこれは私の経験なのですが一年定期にしたときにトラムの精算機の使い方がよくわからなくて適当なところをタッチしていたら、どこからとなく手が伸びてきて私の手をつかみ、さわるべき所へ導いてくれたり、下車するときはドアを開けるためのボタンを押してくださったりしたのでした。目の見えない方が杖をついているとその方をちゃんと誰かが導いています。フランスという国は困っているとどこからとなく救いの手が伸びてくる気がします。自己責任で孤軍奮闘しなくてはならない国と比べると安心感のある国だと思います(おせっかいな国と思う人もいるかもしれませんが、私はとりあえず好意的に捉えています)。

1 件のコメント:

San さんのコメント...

 先日バスの中で面白い光景を見たので追記しておきます。
 乗客の一人(おばちゃん)が運転席の横でずっと運転手(女性)に話しかけています。何を話しているのかわかりませんが井戸端会議なのでしょうか。
 またバスの運転手は結構のりの良い音楽を聴きながら運転していることもあります(日本のような車内放送はありません。)
 フランス(モンペリエ)のバスは本当に個性的です。