日曜日, 11月 23, 2008
科学の祭典
科学の日の祭典に行ってきました。たまたま昨日TRAMの駅でポスターに気づき、少し興味があったので一度見てみたいと思ったのです。場所はどうせ大学だろうと思い、何も考えずに大学の駅まで行きましたが何もなく、結局ポスターを見つけた駅まで戻りポスターを近くでまじまじと確認したところ大学通り(rue de l'Universite)なるところで開催されている事がわかりました。ポスターが貼られていた駅の近くだったわけです。 この科学の日の祭典は、研究省なるところが企画しているようでフランス全土に渡る祭典のようです(www.fetedelascience.fr)。地域ごとにまとまって行うようで、モンペリエはラングドック・ルシヨン地域圏になります。そのインターネットサイトを見るとこの地域には11000人の研究者がいて論文本数の観点からするとフランスで5番目で、応用生物学と生態学では2番目、医学と化学が5番目などと書かれていて、そういうところなんだと、思う反面、日本ではこういう事は書かないかなと思ったりしました。最近、日本では小学校の学力試験の結果が話題になっていますが、大学や研究所の研究能力を研究業界の外にいる人がすぐわかるようにはなっていない感じがします(ISIのデータベースにアクセスできればクリック一つで発表論文数を様々に集計させてみたりすることはできますが)。中庭のような小さな会場には、この圏内にある研究所と大学が寄り合いでブースをいくつか出している感じでした。もう少し大規模な祭りを想像していた私は少し拍子抜けではありましたが、大人も子供も楽しめる感じがしました。科学と偽科学の定義から解説(大人向け)があったところが印象に残りました。すべてフランス語だったので完全には理解できませんでしたが何を伝えたいかと言うこととその雰囲気は伝わってきました。個人的にはブドウジュースの試飲アンケートをしていたINRAグループのブースに興味がありました。どんなアンケートなのか見せてもらいましたが、名前・性別・年齢など記入する欄があり、それからどんなジュースをいつ飲むかとかいった質問の次から、実際にブドウジュースを飲んで色は・香りは良いかどうか、を回答していく官能試験と言ったところでした。もっと若い頃にフランスのワインを知っていたら今とは違う業界にいたのではないかと思ったりもします。