先日日本で「やっぱり日本はクセになる」という本を読みました。はるばるアルゼンチンから日本に来た著者(ファン ボルガさん)の日本滞在顛末記みたいな感じの本です。本自体は日本に置いてきたのでそういう印象だけが残っていますが、この本で気づいたのが「ドーモ」という言葉です。それ以来、ドーモという言葉を使ったり聞いたりするたびに頭が反応してしまいます。おそらく「ドーモ」という言葉は関西の「おおきに」やフランス語のMerci/Au revoirに対応する挨拶言葉なのではないかと思います。
日本語の挨拶言葉はフランス語のそれと比べると長い言葉が多いように感じます。たとえば「おはよう(ございます)」、「こんにちは」、「こんばんは」、「ありがとう(ございます)」、「お疲れ様(です)」、「儲かりまっか」などです。「おっは~」とか「ちは」といのもありかもしれませんが、家の”外”で使うには抵抗のある言葉です(言いやすくて良いのですが)。一方のフランス語ですがBonjour, Bonsoir, Merci, Ça va?, Salutなどですが2-3音節で短いので簡単に発することができて便利なのです。それでバスなんかでアフリカ系の陽気な人々と同席すると見ず知らずの人とでも挨拶言葉から始まっていつの間にかお友達になっていたりします。やはり文化があってそれに言葉が載っかるのでしょう。
話を元に戻すと「ドーモ」というのがおそらく関東地方では唯一の簡単に発せて”外”で使えて、お礼を言ったりセッションを終了する時の挨拶言葉なのだと思います。ラテンの嗅覚はさすがに鋭いものです。
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